テレビが突然映らない!原因はネズミにかじられたアンテナケーブルだった

ネズミによるケーブル被害でテレビが映らなくなった実例

ネズミによるケーブル被害って、実際にあります。

先日、某飲食店から、

「急にテレビが映らなくなったので見てほしい」

という連絡が入りました。

テレビはそれまで普通に映っていたとのこと。

こういう場合、まずアンテナや配線、ブースターなどを順番に確認して原因を探していきます。

ところが今回。

最終的に原因として出てきたのは、

ネズミでした。

しかもケーブルを交換して終わったと思った数日後、

もう一度やられました。

今回は、実際にあったネズミによるアンテナケーブル被害と、その後に行った対策について紹介します。

目次

突然テレビが映らなくなった飲食店

最初の連絡は、

「急にテレビが映らなくなった」

というものでした。

昨日まで映っていたテレビが突然映らない。

原因はいろいろ考えられます。

まず現場でアンテナを確認しました。

アンテナの向きが大きく変わっているわけではありません。

コネクターが抜けている様子もない。

そこで屋内側も確認します。


ブースターを見るとランプが赤い

屋内にあるブースターを確認すると、

ランプが赤くなっていました。

これは何かがおかしい。

ただ、見たところケーブル自体はつながっています。

「じゃあ、どこだ?」

ということでケーブルの導通を確認しました。

すると、

導通が取れない。

見た目ではケーブルはつながっている。

でも電気的にはつながっていない。

そこで、ケーブルを引き直すことにしました。


ケーブルを引っ張ったら原因が出てきた

既設ケーブルを引っ張ってみると、

「あ、これだ」

すぐ分かりました。

ケーブルが明らかに何かにかじられています。

しかも、

ほぼ皮一枚でつながっているような状態。

完全に切断されているわけではない。

でも内部は損傷している。

これでは正常に信号が通りません。

状況から見て、ネズミなどによる被害と考えられる状態でした。

その日はケーブルを交換して終了

原因が分かったので、アンテナケーブルを交換。

テレビが正常に映ることを確認して、その日の作業は終了しました。

これで一件落着。

……のはずでした。


数日後「またテレビが映りません」

数日後。

またお店から連絡が来ます。

「テレビがまた映らなくなりました」

さすがに、

「え?また?」

となります。

再び現場へ。

確認してみると……

またやられていました。

交換したアンテナケーブルが、再びかじられていたんです。

新品に交換したばかり。

それを数日でまたやられる。

さすがに腹が立ちます(笑)。

でも、

同じようにケーブルを交換するだけでは、また繰り返す可能性がある。

そこで今度は、ケーブル交換だけではなく対策をすることにしました。


2回目は防鼠テープを巻いてみた

今回使ったのが、

防鼠(ぼうそ)テープ

です。

ネズミなどによるケーブル被害を防ぐ目的で使われる資材です。

今回使用したものは、ネズミが嫌がるとされる辛味成分を利用したタイプでした。

正直なところ、

「これ、本当に効くのかな?」

という気持ちもありました。

ただ、普通のケーブルへ交換しただけでは一度再発しています。

そこで新しく交換したケーブルへ防鼠テープを巻き付けて施工しました。


防鼠テープ施工後はどうなった?

ここが一番気になるところだと思います。

施工してからしばらく、

お店から「また映らなくなった」という連絡はありませんでした。

こちらから状況を確認したところ、

テレビは問題なく映っている

とのこと。

つまり、この現場に関しては、

防鼠テープを施工してから現在まで再発していません。

ただし、

「防鼠テープを巻けば絶対にネズミが来なくなる」

という意味ではありません。

建物の環境やネズミの侵入経路などによって状況は変わります。

あくまで、

今回の現場では施工後に再発していない

という実例です。


なぜネズミはケーブルをかじるのか

ネズミによる被害はアンテナケーブルだけではありません。

電源ケーブル。

通信ケーブル。

LANケーブル。

その他の配線。

こうしたものが被害を受けることがあります。

ネズミは伸び続ける前歯を削るために硬いものをかじる習性があるとされています。

その対象に、建物内のケーブル類がなってしまうことがあります。

アンテナケーブルなら今回のように、

テレビが映らなくなる

という症状で済む場合があります。

しかし、電気配線になると話はもっと深刻です。


電気配線をかじられると火災につながる可能性もある

これは軽く考えない方がいいです。

ネズミによって電線の被覆が傷つけば、内部の導体が露出する可能性があります。

その結果、

短絡。

漏電。

停電。

機器の故障。

さらには火災につながる可能性もあります。

また、状況によってはネズミ自身が通電部分に触れて感電することも考えられます。

飲食店や住宅で、

「なんか変な臭いがする」

と調べていったら、天井裏などで動物の死骸が見つかる。

こういった話も現場では耳にします。

だから、

「たかがネズミ」

ではないんです。

ネズミに限らず、電気配線の損傷や異常発熱は火災につながる可能性があります。コンセントの焦げや発熱については「コンセントが焦げている・熱いのは危険?」でも紹介しています


ネズミによるケーブル被害は交換だけで終わらせない

今回、自分が一番感じたのはここです。

1回目。

かじられたケーブルを発見。

新品へ交換。

テレビ復旧。

これだけなら普通の修理です。

ところが数日後、

同じことが再発しました。

つまり原因が残っている状態でケーブルだけ新品にしても、

また同じ場所をかじられる可能性がある。

今回のようなネズミによるケーブル被害では、修理と同時に再発防止まで考える必要があります。

防鼠テープ。

保護管。

配線ルートの変更。

侵入経路への対策。

現場によって方法は変わります。


飲食店は特にネズミ対策も重要

今回の現場は飲食店でした。

食材を扱う店舗では、住宅とはまた違ったネズミ対策が必要になる場合があります。

ケーブルを直すのは電気・通信設備側の対策。

でも本当に重要なのは、

「そもそもネズミを建物内へ入れない」

ことです。

侵入経路があるなら塞ぐ。

餌になるものを放置しない。

必要であれば専門の害獣駆除業者へ相談する。

設備側と建物側、両方から考える必要があります。


テレビが突然映らなくてもアンテナが原因とは限らない

テレビが突然映らなくなると、

「アンテナが壊れた?」

と思う人が多いと思います。

もちろんアンテナ自体に問題がある場合もあります。

ただ今回の現場は、

アンテナの向きは問題なし。

コネクターも外れていない。

ケーブルも見た目ではつながっている。

それでもテレビが映らない。

導通確認をして初めて、

途中でケーブルが損傷している

ことが分かりました。

そして引っ張り出したら、

ネズミにかじられて皮一枚。

原因って、見えるところにあるとは限らないんですよね。


まとめ|「また映らない」でネズミとの2回戦になった

今回の流れをまとめると、

飲食店から「テレビが突然映らない」と連絡

アンテナ・コネクターを確認しても異常が見つからない

ブースターのランプが赤い

ケーブルの導通が取れない

ケーブルを引っ張り出す

ネズミにかじられて皮一枚

ケーブル交換

数日後、再びテレビが映らない

またネズミにやられていた

ケーブルを再交換+防鼠テープ施工

その後、現在までテレビは正常

という現場でした。

最初に交換したときは、

「これで大丈夫だろう」

と思っていました。

まさか数日後に、

同じ相手ともう一度戦うとは思っていませんでした(笑)。

でも、この経験があったからこそ、

ネズミによるケーブル被害は「直す」だけではなく「次にかじられない対策」まで考える必要がある

と改めて感じました。

テレビが突然映らなくなった。

ネットが突然つながらなくなった。

電気設備がおかしい。

そんなとき、

原因は機械の故障だけとは限りません。

天井裏で犯人がケーブルをかじっているかもしれません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

実務ラボ|電気工事の現場人のアバター 実務ラボ|電気工事の現場人 電気・電気通信工事の現場経験者/会社経営

18歳から建設業界で現場を経験。大工を経て、23歳から電気通信・電気工事の世界へ。NTT関連の集合住宅工事、光回線の引込工事、CATV、テナント電気工事、全国規模のLED切替工事など、さまざまな現場に携わってきました。30歳で独立し、現在は電気・電気通信工事に関わる会社を経営しています。実務ラボでは、現場で実際に経験してきたことをもとに、電気工事・電気通信工事・工具・資格・独立・会社経営について発信しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

コメントする

目次