夏にブレーカーが落ちたら?原因の見分け方と今すぐの対処法【電気工事士監修】

また落ちた…。暑い日にエアコンや電子レンジなどを使っていると、突然ブレーカーが落ちて不安になりますよね。

まずは何度もブレーカーを上げ下げせず、分電盤のどのブレーカーが落ちたのかを確認してください。

落ちた場所によって、電気の使いすぎ・特定回路の負荷・漏電など原因と対処が変わります。この記事では、見分け方と今すぐ確認する手順を、電気工事の現場目線で説明します。

エアコンをつけます。

電子レンジを使います。

ケトルのスイッチを入れた瞬間にブレーカーが落ちることがあります。

バチン。

家の中が真っ暗。

「エアコンが壊れた?」

と思うかもしれませんが、まず見てほしいのは分電盤です。

ブレーカーが落ちるのには、ちゃんと理由があります。


目次

先に結論。どのブレーカーが落ちたか見てください

「ブレーカーが落ちた」と一括りにされがちですが、実はここが大事です。

落ちたところ考えられる原因
契約・アンペア関係家全体で電気を使いすぎている
漏電ブレーカー漏電の可能性
子ブレーカーその回路での使いすぎ・ショートなど

どれが落ちたかで、話が全然変わります。

「とりあえず上げればいいか」

で終わらせず、一度分電盤を見てください。


夏は意外と電気を使っています

例えば、

エアコン。

電子レンジ。

電気ケトル。

ドライヤー。

IH。

食洗機。

一つひとつは普通の家電です。

問題になるのは同時に使ったとき

「エアコンをつけていただけなのに落ちた」

という話を聞いてみると、

「電子レンジも使ってました」

「ケトルも沸かしてました」

なんてことがあります。

本人からすると、全部いつも使っている家電なので「使いすぎ」という感覚がないんですよね。

でも電気側から見れば、同時に大きな負荷がかかっています。


現場から一言

電気工事をしていると、

「ブレーカーが悪いから交換してください」

と言われることがあります。

もちろんブレーカー自体に問題がある場合もあります。

ただ、交換する前に原因を確認しないと意味がありません。

使い方なのか。

契約容量なのか。

特定の回路に負荷が集中しているのか。

漏電なのか。

ここを見ずにブレーカーだけ交換しても、根本的な解決にならない場合があります。


「毎回同じ家電を使うと落ちる」なら要チェック

これは原因を探すヒントになります。

例えば、

電子レンジ+ケトルで毎回落ちる。

これは電気の使いすぎや、同じ回路に負荷が集中している可能性があります。

一方で、

特定のエアコンを動かすと落ちる。

雨の日になると落ちる。

何もしていないのに漏電ブレーカーが落ちる。

こういう場合は話が変わります。

何度もブレーカーを上げて様子を見るのではなく、電気工事店などへ相談した方がいいケースがあります。


漏電ブレーカーが落ちたら少し慎重に

ここは「電気を使いすぎただけだろう」と決めつけない方がいいところです。

漏電は、本来流れるべきところではない場所へ電気が漏れている状態です。

配線だけでなく、家電側が原因になることもあります。

特に、

  • 焦げたような臭いがする
  • コンセントやプラグが異常に熱い
  • 水に濡れた電気設備がある
  • ブレーカーを戻してもすぐ落ちる

こんな場合は無理に触らないでください。


エアコン専用コンセントには理由があります

エアコンを見ると、壁の上の方に専用コンセントが付いている住宅が多いと思います。

あれにも理由があります。

消費電力の大きい機器では、専用回路を設けることがあります。

だから、

「近くの普通のコンセントから取ればいいじゃん」

と簡単に考えない方がいい。

エアコンの増設や交換時には、電圧・コンセント形状・専用回路なども確認します。

あわせて読みたい

先日書いた「コンセント増設の費用はいくら?工事相場・時間・DIYの注意点を電気工事士が解説」も、コンセントや専用回路が気になる方には参考になると思います。


ブレーカーが落ちたとき、まず確認すること

慌てなくて大丈夫です。

まず、

① 家全体なのか、一部の部屋だけなのか

を確認。

次に、

② 分電盤のどのブレーカーが落ちているか

を見る。

そして、

③ 直前に何を使っていたか

を思い出してください。

電子レンジを使った?

ケトルを使った?

ドライヤー?

エアコン?

この3つだけでも、原因を探す材料になります。


こんなときは電気屋に相談した方がいい

ブレーカーが1回落ちたからといって、必ず故障というわけではありません。

ただ、

何度も落ちる。

原因が分からない。

漏電ブレーカーが落ちる。

焦げ臭い。

コンセントが熱い。

こういう状態なら、放置しない方がいいです。

電気は目に見えません。

だからこそ「何となく大丈夫だろう」が一番怖かったりします。


今日、分電盤を一度見てみませんか?

普段、分電盤なんてほとんど見ないと思います。

それで普通です。

でも、

「どこにあるのか」

「どんなブレーカーが付いているのか」

くらいは、一度見ておくといいと思います。

いざ停電したときに、

「あれ?分電盤どこだっけ?」

から始めるより、ずっと楽です。

昨日の記事では室外機の話をしましたが、今日は家の中。

暑い時期はエアコンをはじめ、電気を使う機会も増えます。

ブレーカーが落ちるのは、電気設備からのサインでもあります。

何度も繰り返すようなら、「またか」で済ませず、一度原因を確認してみてください。


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この記事を書いた人

実務ラボ|電気工事の現場人のアバター 実務ラボ|電気工事の現場人 電気・電気通信工事の現場経験者/会社経営

18歳から建設業界で現場を経験。大工を経て、23歳から電気通信・電気工事の世界へ。NTT関連の集合住宅工事、光回線の引込工事、CATV、テナント電気工事、全国規模のLED切替工事など、さまざまな現場に携わってきました。30歳で独立し、現在は電気・電気通信工事に関わる会社を経営しています。実務ラボでは、現場で実際に経験してきたことをもとに、電気工事・電気通信工事・工具・資格・独立・会社経営について発信しています。

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