ところで、この分電盤は古いので交換した方がいいです。分電盤の寿命は何年?交換時期を電気工事の現場から解説します。
こう言われたら、どうします?
たぶん最初に思うのは、
「いや、普通に使えてるけど?」
だと思います。
分電盤って、エアコンや給湯器みたいに毎日意識する設備じゃないんですよね。
玄関や洗面所の上に付いていて、普段はほぼ触らない。
だから交換を勧められても、本当に必要なのか分かりにくい設備の一つです。
今日はその辺を、電気工事をやっている側から少し話してみます。
そもそも分電盤って何をしている?
難しく考えなくて大丈夫です。
家に入ってきた電気を、
- リビング
- キッチン
- エアコン
- 洗面所
- 各部屋
などに分けているのが分電盤です。
さらに、電気を使いすぎたり、漏電などの異常が起きたりしたときに、ブレーカーが電気を遮断します。
普段は存在感ゼロ。
でも実は、かなり重要な設備です。
「何年経ったら絶対交換」だけで考えない
ここは結構大事だと思っています。
古いから即交換。
新しいから絶対大丈夫。
そんな単純な話ではありません。
設置されている環境も違いますし、使い方も違います。
ただ、長期間使っている分電盤なら、一度状態を確認する意味はあります。
特に中古住宅を購入したとき。
リフォームしたとき。
エアコンやIHなど大きな電気設備を増やすとき。
太陽光や蓄電池を設置するとき。
こういうタイミングは、分電盤を見るいい機会です。
現場で見るのは「年数」だけじゃない
現場では年数だけで判断しません。さらに、分電盤の寿命は何年?交換時期を電気工事の現場から解説します。
例えば分電盤を開けて、
明らかな変色がある。
焦げた跡がある。
異臭がする。
ブレーカーの動きがおかしい。
何度もブレーカーが落ちる。
こういう状態なら話は別です。
「まだ使えているから大丈夫」
ではなく、原因を確認した方がいい。
電気設備で怖いのは、動いている=正常とは限らないところです。
「最近ブレーカーがよく落ちる」は分電盤交換?
昨日の記事でも書きましたが、
ブレーカーが落ちる=分電盤が古い
とは限りません。
電気の使いすぎ。
特定回路への負荷集中。
家電側の問題。
漏電。
いろいろ考えられます。
なので、
「最近ブレーカーが落ちるから、分電盤を丸ごと交換してください」
となる前に、まず原因を確認します。
あわせて読みたい
「また落ちた…」夏にブレーカーが落ちる原因は?
→ ここに昨日の記事/breaker-keeps-tripping/
への内部リンクを設定してください。
こんな分電盤なら、一度見てもらってもいい
個人的には、年数だけを見るより、
「何か変化が出ていないか」
を気にしてほしいです。
例えば、
ブレーカーが頻繁に落ちる
昨日まで普通だったのに、最近よく落ちる。
これは原因確認をおすすめします。
焦げたような臭いがする
これは放置しないでください。
分電盤に限らず、コンセントや電気設備から焦げ臭さを感じたら、一度使用を止めて専門業者へ相談した方がいいです。
分電盤から異音がする
「ジー」
「ブーン」
など、今まで聞こえなかった音がする。
これも一度確認したいところです。
ブレーカーや周辺が異常に熱い
電気が流れれば多少の発熱はあります。
ただし、
「これ熱くない?」
と感じるほどなら、そのままにしない方がいいでしょう。
家電が増えた家も、一度確認してほしい
これ、昔の住宅では結構あります。
家を建てた頃と、今。
使っている電化製品の数が全然違うんです。
大型テレビ。
パソコン。
食洗機。
IH。
電子レンジ。
複数台のエアコン。
乾燥機。
さらに最近なら、
EV充電器。
太陽光。
蓄電池。
家の電気設備は建築当時のままなのに、使う側だけどんどん変わっていることがあります。
だから設備を追加するときには、
「コンセントだけ付ければいい」
ではなく、分電盤や回路まで含めて確認することがあります。
分電盤の寿命は何年?交換時期を電気工事の現場から解説
たまに、
「今より大きい分電盤にすれば電気をいっぱい使えるんでしょ?」
と思われることがあります。
これも少し違います。
分電盤だけの問題ではなく、
契約容量。
幹線。
回路。
使用する機器。
住宅側の設備。
いろいろ確認する必要があります。
箱だけ大きくすれば全部解決、ではありません。
ここは現場を確認して決める部分です。
DIYで分電盤を触るのはおすすめしません
YouTubeを見ると、何でも自分でできそうに見える時代です。
DIY自体は楽しいと思います。
ただ、電気工事には資格が必要になる作業があります。
特に分電盤周辺は、住宅の電気が集まっている場所です。
「動画で見たからやってみよう」
で触る場所ではありません。
カバーを開けて内部を触ったり、配線を変更したりするのはやめてください。
交換するか迷ったら、まず「点検」でいい
今日一番伝えたいのはこれです。
古い=今すぐ全部交換
ではありません。
逆に、
普通に電気が使えている=何も問題がない
とも限りません。
家を建ててからかなり年数が経っている。
中古住宅を買った。
最近ブレーカーがよく落ちる。
電気設備を増やす予定がある。
焦げ・異音・異常な発熱など気になる症状がある。
そんなときに、
「この分電盤、大丈夫かな?」
と一度確認してみる。
それくらいでいいと思います。
普段見ない場所だからこそ、今日一度見てみる
この記事を書くために分電盤を見る必要はありません(笑)
でも、自宅の分電盤がどこにあるか分からない人は、一度探してみてください。
そして、
何年前から使っているんだろう?
と考えてみる。
電気設備って、壊れるまで存在を忘れがちです。
何も起きていないときに一度確認しておく。
結局、それが一番ラクです。
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