家電は突然壊れる!エアコン・暖房は本格シーズン前に試運転を|実際にあった故障例

エアコンを本格シーズン前に試運転して家電故障を確認

家電って、本当に突然壊れます。

昨日まで普通に使えていた。

いや、さっきまで使えていた。

それなのに突然、

「あれ?動かない……」

となる。

そして洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどの大型家電でこれが起きると、

「頼むから故障じゃないでくれ……」

と思いますよね(笑)

だって、安くないですから。

できれば**「買い替え」**という言葉から逃げたい。

「コンセントじゃない?」

「ブレーカーじゃない?」

「設定がおかしいだけじゃない?」

と、別の原因を探したくなる気持ちはよく分かります。

今回は、実際に経験した洗濯機・電子レンジ・冷蔵庫・エアコンなどの故障例とあわせて、家電は本格的に必要になる前に一度動かして確認しておこうという話をします。

特にこれから冬を迎える前には、エアコンなど暖房器具の試運転を一度しておくことをおすすめします。

目次

家電は「そろそろ壊れます」と教えてくれるとは限らない

家電が少しずつ調子悪くなって、

「そろそろ寿命かな?」

と分かればいいんです。

でも、そんな親切な壊れ方ばかりではありません(笑)

普通に使えていたものが、ある日突然動かなくなることがあります。

特に困るのが、

  • 洗濯機
  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • エアコン
  • 暖房器具

など、普段から当たり前のように使っている家電。

壊れて初めて、

「これ、ないと困るわ……」

となります。

実際にあった洗濯機の故障|コンセントを疑ったけど正常だった

実際にあった話です。

お客様から、

「洗濯機が動かなくなった。コンセントがおかしいんじゃないか?」

ということで確認に行きました。

話を聞いてみると、ブレーカーは落ちていません。

さらに、洗濯機のすぐ近くにある洗面台のコンセントでは、ドライヤーが普通に使えていました。

お客様としては、

「他のコンセントは使える。でも洗濯機だけ動かない。洗濯機用のコンセントがおかしい?」

と考えたようです。

これは十分あり得る考え方ですよね。

洗濯機用コンセントを測定してみると正常

そこで洗濯機用コンセントを確認。

電圧を測定してみても、

問題なし。

コンセントまでは正常に電気が来ています。

さらに切り分けるため、洗濯機のプラグを別の正常なコンセントへ接続してみました。

しかし……

反応なし。

ここまで確認すると、少なくとも、

「洗濯機用コンセントに電気が来ていないから動かない」

という話ではありません。

結果として、洗濯機本体内部の故障が疑われる状態でした。

洗濯機が突然動かずコンセントを確認するイメージ

【洗濯機の電源が入らずコンセントを確認している自然なイメージ】

洗濯機が動かない=すぐコンセント故障ではない

電気屋を呼ぶ前に、一般の方でも確認できることがあります。

まずは、

ブレーカーが落ちていないか。

次に、

プラグがきちんと差さっているか。

そして可能なら、そのコンセントで別の正常な電気製品が使えるか確認する。

逆に、動かない家電を別の正常なコンセントで確認できる場合もあります。

今回の洗濯機なら、別のコンセントでも動きませんでした。

こうやって一つずつ確認すると、

家側の電気なのか。

コンセントなのか。

家電本体なのか。

ある程度切り分けることができます。

ただし、コンセントが焦げている、異常に熱い、異臭がする、破損しているなどの場合は、無理に試さず使用を中止してください。

コンセントの異常やDIY交換については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

関連記事:
コンセント交換は自分でできる?資格が必要な理由と危険な実例

電子レンジも「動いているように見える」のに壊れる

電子レンジでも経験があります。

スタートすると、

中のお皿は回っている。

一見すると動いているように見えます。

ところが、

全然温まらない。

さらに庫内のランプも点灯していない。

こうなると、

「動いてるじゃん?」

と思うんですが、電子レンジとして一番大事な温める仕事をしていません(笑)

家電の故障って、完全に電源が入らなくなるだけではありません。

一部だけ動いている。

音はする。

表示も出る。

でも、本来の機能を果たしていない。

こんな壊れ方もあります。

電子レンジが動いているのに温まらない故障イメージ

【電子レンジは動いているのに食品が温まらないイメージ】

冷蔵庫は気付くのが遅れると結構キツい

冷蔵庫も厄介です。

ある時、冷凍庫を開けたら、

中の物が全部溶けている。

これはかなり焦ります。

しかも冷蔵庫を開けた時に、

「あ……冷えてない冷蔵庫の臭いだ」

という、あの独特な感じ。

冷蔵庫の場合、故障そのものだけでは終わりません。

中に入っていた食品までダメになる可能性があります。

だから、

「壊れたら買い替えればいい」

だけでは済まない家電の一つだと思います。

一番困るのがシーズン物の家電

そして今回、一番伝えたいのがここです。

季節によって絶対に必要になる家電は、本格シーズン前に一度動かしてください。

代表的なのがエアコン。

真夏になって、

「暑い!エアコンつけよう!」

とスイッチを入れたら、

  • 生ぬるい風しか出ない
  • 冷たい風が出ない
  • そもそも風が出ない
  • 室内機が動かない
  • リモコンや本体にエラー表示が出る

こんな状態だったら最悪です。

冬も同じ。

寒くなってから初めて暖房を入れて、

「暖かい風が出ない!」

となったら困ります。

メーカー各社も、本格的な暑さ・寒さを迎える前のエアコン試運転を案内しています。

エアコンは本格シーズン前に試運転しておこう

これから冬を迎えるなら、寒くなってからではなく、秋のうちに暖房を一度動かしておく。

ダイキンでは、冬のエアコン試運転を10~11月頃に行うことを案内しています。

暖房で確認したいのは、

  • 電源が入るか
  • 温風がきちんと出るか
  • 異音がしないか
  • 変な臭いがしないか
  • エラー表示が出ていないか

などです。

試運転の具体的な方法はメーカーや機種によって異なります。

そのため、自宅で使用しているエアコンの取扱説明書やメーカー公式サイトを確認して試運転してください。

エアコン暖房を本格シーズン前に試運転するイメージ

【秋にエアコン暖房の試運転をして温風を確認している家庭のイメージ】

なぜ早めに確認した方がいいのか?

理由は単純です。

みんな必要になるタイミングが一緒だから。

真夏になれば、

「エアコンが冷えない!」

という問い合わせが増えます。

冬になれば、

「暖房が効かない!」

となる。

そこで初めて修理や交換をお願いしても、業者側も忙しくなっています。

経済産業省も、エアコンの購入・設置・修理が夏季に集中することから、本格的な夏を迎える前の早期試運転を呼びかけています。

冬でも考え方は同じです。

壊れてから急いで探すのではなく、まだ使わなくても大丈夫な時期に確認しておく。

これが大事です。

自分で運べない・取り付けられない家電ほど早めに確認

電子レンジなどは、故障したら自分で買いに行って持ち帰れる人も多いでしょう。

でも、大型家電になると話が変わります。

例えば、

エアコン。

自分で新しいものを買ってきて、その場で簡単に交換できるものではありません。

大型冷蔵庫なども同じ。

購入して終わりではなく、

配送してもらう。

古いものを搬出する。

新しいものを搬入する。

設置する。

エアコンなら施工も必要です。

だからこそ、

「壊れたら自分ではどうにもできない家電」ほど早めに確認する。

これをおすすめします。

ファンヒーターなどの冬家電も今のうちに確認

エアコンだけではありません。

これから冬に使う、

  • ファンヒーター
  • 電気ヒーター
  • こたつ
  • ホットカーペット
  • その他の暖房家電

押し入れや倉庫から出して、

「寒くなったら使えばいいや」

ではなく、一度確認しておきましょう。

ただし、長期間保管していた機器については、電源コードやプラグの傷み、ホコリなども確認してください。

異常がある場合は無理に通電しない方が安全です。

「動いたからOK」ではなく、ちゃんと仕事をしているか確認

これも重要です。

電源が入った。

ランプが点いた。

はいOK!

ではありません。

本来の機能がちゃんと使えるかまで確認します。

エアコンなら、温風・冷風が出るか。

電子レンジなら、温まるか。

冷蔵庫なら、きちんと冷えるか。

洗濯機なら、正常に動作するか。

今回の電子レンジのように、

「回っているけど温まらない」

という故障もあります。

ダイキン工業が2026年に発表した調査でも、エアコンの試運転経験者の多くが自己流で行っており、メーカーが推奨する方法で十分な確認ができていない可能性が示されています。

つまり、

「電源が入った」ではなく「ちゃんと仕事をしているか」まで見る。

ここまでが動作確認です。

異常があったら「どこへ頼むか」も考える

家電が動かないからといって、全部が電気工事店の仕事とは限りません。

例えば今回の洗濯機。

コンセントまで正常に電気が来ていて、別の正常なコンセントにつないでも洗濯機が動かない。

そこまで分かれば、次は洗濯機本体側を疑います。

逆に、

  • そのコンセントだけ電気が来ない
  • ブレーカーが何度も落ちる
  • コンセントが焦げている
  • 異常発熱している

こういった場合は、建物側の電気設備を確認する必要があります。

家電本体なのか、建物側の電気なのか。

これを切り分けるだけでも、次に誰へ相談すればいいのか分かりやすくなります。

まとめ|必要になってから初めて電源を入れない

家電は突然壊れます。

昨日まで使えていても関係ありません。

洗濯機が突然動かなくなる。

電子レンジが回っているのに温まらない。

冷蔵庫を開けたら冷凍食品が全部溶けている。

エアコンから生ぬるい風しか出ない。

こういうことは実際にあります。

特にエアコンや暖房器具など、

「その季節になったら絶対必要」

という家電は、本格シーズンが始まる前に一度動かしてください。

そして、

電源が入るだけではなく、ちゃんと本来の機能が使えるかまで確認する。

もしおかしければ、まだ時間に余裕があるうちに修理や交換を検討できます。

寒くなってから、

「暖房つかないんだけど!」

となっても、同じタイミングで困っている人がたくさんいます。

自分で運べない。

自分で取り付けられない。

すぐに代わりを用意できない。

そんな家電ほど、

使わない時期に一度スイッチを入れておく。

ちょっとしたことですが、これだけで**「一番必要な日に使えない」**という事態を避けられるかもしれません。

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この記事を書いた人

実務ラボ|電気工事の現場人のアバター 実務ラボ|電気工事の現場人 電気・電気通信工事の現場経験者/会社経営

18歳から建設業界で現場を経験。大工を経て、23歳から電気通信・電気工事の世界へ。NTT関連の集合住宅工事、光回線の引込工事、CATV、テナント電気工事、全国規模のLED切替工事など、さまざまな現場に携わってきました。30歳で独立し、現在は電気・電気通信工事に関わる会社を経営しています。実務ラボでは、現場で実際に経験してきたことをもとに、電気工事・電気通信工事・工具・資格・独立・会社経営について発信しています。

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