運営者プロフィール|18歳から建設業界へ。電気・通信工事を経て独立するまで

はじめまして。「実務ラボ」を運営しています。

このサイトでは、電気工事・電気通信工事を中心に、工具や資格、現場でのトラブル、独立や会社経営などについて、実際の経験をもとに発信しています。

ネットで調べれば出てくる情報を並べるだけではなく、

「実際の現場ではどうなのか?」

をできるだけ分かりやすく伝えるのが、このサイトの目的です。

私自身、最初から電気工事一筋だったわけではありません。

大工から始まり、通信工事、電気工事、独立、全国各地での工事、そして交通事故による長期入院。

その後、仲間と会社を立ち上げ、現在まで会社経営を続けています。

少し長くなりますが、「実務ラボを書いているのはどんな人なのか?」を知ってもらうため、これまでの経歴を書いてみます。

目次

  • 18歳、大工から現場人生がスタート
  • 23歳で電気業界へ。ところがいきなりNTT工事へ
  • 集合住宅から光回線、CATVまで通信工事を経験
  • 通信から本格的な電気工事へ
  • 昼も夜も関係なし。テナント電気工事の日々
  • 29歳で退職、30歳で独立
  • 独立直後、仕事をくれるはずだった人が音信不通
  • 再び通信工事へ
  • テナント工事、全国LED切替工事へ
  • 電気と通信で全国を転々
  • 35歳、仕事が順調だったときに交通事故
  • 11ヶ月の入院生活
  • 仲間が集まり、法人化へ
  • 法人化から9年。順調なことばかりではない
  • 実務ラボを始めた理由
  • このサイトで発信していくこと

18歳、大工から現場人生がスタート

私が働き始めたのは18歳。

最初の仕事は電気工事ではありません。

マンションなどの建設現場で、大工として働いていました。

今振り返ってみると、ここが私の「現場人生」のスタートです。

建設現場で働くこと自体は、この頃からずっと変わっていません。

その後、結婚をきっかけに職種を変えることを決めました。

そして23歳で入ったのが、電気工事の会社です。

23歳で電気業界へ。ところがいきなりNTT工事へ

「これから電気工事を覚えていくぞ」

と思って電気工事会社に入ったわけですが……

入社して、いきなり出向です(笑)

出向先は、NTT関連の工事を行っている会社でした。

ここから私の電気通信工事の経験が始まります。

最初に担当したのは、集合住宅を専門とした通信工事でした。

集合住宅から光回線、CATVまで通信工事を経験

集合住宅の工事を経験した後は、各家庭へ光回線を引き込む工事へ。

今度は戸建住宅などで、お客様の家まで光回線を引き込み、通信できる状態にする仕事です。

さらにCATVの工事も経験しました。

こうして振り返ると、

集合住宅 → 光回線 → CATV

と、通信工事についてかなり幅広く現場を経験することができました。

そしてその後、再び電気工事の世界へ戻ります。

通信から本格的な電気工事へ

ここからは、いわゆる「電気屋さん」の仕事です。

ただ、この会社がなかなか過酷でした。

それまでの仕事は99%くらい昼間だったのですが、勤めていた会社はテナント工事が多く、一気に夜勤が増えました。

テナントの場合、営業中には工事ができないことも多いため、閉店してから工事開始。

配線したり、照明器具を取り付けたり。

少し大きなテナントになると天井裏へ入り、ケーブルを引いたり出したりをひたすら繰り返します。

問題なのは、

夜勤をやったからといって、昼間の仕事がなくなるわけではなかったこと。

夜働いて、昼間も動く。

今考えると、

めちゃくちゃブラックです(笑)

昼も夜も関係なし。テナント電気工事の日々

夜勤で意外につらかったのが「待ち時間」です。

作業しているときはまだいいんです。

「ちょっとここで待っていて」

と言われて、じっとしている時間が本当に眠い。

特に冬場の天井裏は意外と暖かい。

ケーブルラックの上で待っていると……

油断すると寝てしまうこともありました。

もちろん、そこで寝ちゃいけません(笑)

分かっています。

ただ、夜中に暖かい天井裏で「そこで待ってろ」と言われて、何もせずじっとしている。

これはなかなか強烈でした。

そんな生活を続けながら、30歳になる頃までひたすら電気工事をやってきました。

29歳で退職、30歳で独立

29歳で会社を退職。

そして30歳の誕生日を過ぎた頃、独立しました。

会社員時代から現場経験も積んできた。

仕事の話もある。

「これなら独立してやっていけるだろう」

そう思っていたわけです。

ところが、独立して早々に事件が起きます。

独立直後、仕事をくれるはずだった人が音信不通

独立後に仕事をもらう予定だった方がいました。

ところが会社を辞めた途端……

まさかの音信不通。

当然、やる予定だった仕事もなくなります。

独立したのに仕事がない。

これは困ります。

だからといって、じっとしているわけにもいきません。

そこで考えました。

手っ取り早く仕事を確保するなら、経験のある通信工事に戻ろう。

ちょうどその頃、通信工事の仕事について声を掛けてもらいました。

しかも「仕事ならあふれるほどある」とのこと。

それなら話は早い。

すぐに頭を切り替えました。

再び通信工事へ

そこから約1年半、再び電気通信工事をやりました。

一度経験している仕事なので、それまで身につけてきた技術も使えます。

独立した以上、

「電気屋だから電気工事しかやらない」

なんて言っている場合でもありません。

仕事があるところへ行く。

できる仕事をやる。

まずは稼ぐ。

そんな感じでした。

そして通信工事を始めて約1年半。

今度は別のところから、テナント電気工事の話が飛び込んできます。

テナント工事、全国LED切替工事へ

電気工事の仕事が再び増えてきました。

この頃には子どももいました。

寝ている場合じゃありません。

昼夜関係なく、がむしゃらに工事をやりました。

そんな中、さらに新しい仕事の声を掛けていただきます。

それが、全国規模のLED切替工事でした。

全国にある、とある施設の照明をLEDへ切り替えていく工事です。

一つの地域だけではありません。

全国を回りながら施工していきました。

電気と通信で全国を転々

さらに同じ時期、電気通信工事の方でも新しい仕事が入ってきました。

電気では全国LED切替工事。

通信でも各地の工事。

結果、

ほぼ全国を転々としながら仕事をする生活になりました。

とにかく忙しかった。

でも、不思議とこの頃は楽しかった記憶があります。

いろいろな場所へ行って、工事をして、また次の現場へ行く。

仕事も順調に増えていきました。

そして気付けば35歳。

子どもも4人になっていました。

「仕事もまずまず順調だな」

と思っていた頃です。

35歳、仕事が順調だったときに交通事故

ある日、仕事の打ち合わせへ向かっていました。

その途中で、

どうやら私は交通事故に遭ったそうです。

「そうです」と書いているのは、事故そのものの記憶がまったくないからです(笑)

次に覚えているのはICU。

その時点で、どうやら手術も3回ほど終わっていたようです。

ここで、それまで順調だった仕事に急ブレーキがかかりました。

当然です。

私自身が動けません。

一緒に仕事をしてくれていたメンバーもいましたが、進んでいた現場は一旦ストップしました。

11ヶ月の入院生活

意識が戻っても、すぐ普通に生活できたわけではありません。

呼吸器が入っていたため、自分で普通に話せるようになるまで約1ヶ月。

4回目の手術が終わり、状態が少し落ち着き、ようやく普通の食事ができるようになった頃。

自分の身体が、鉛のように重く感じたことを覚えています。

その頃、妻に言いました。

「本当のことを話してほしい」

そして知ることになります。

まさか自分が、

一生歩けない身体になっているとは思ってもいませんでした。

ただ、歩けなくなったからといって生活が止まるわけではありません。

仕事もあります。

家族もいます。

「どうやったら早く退院して、また稼げるのか」

そんなことばかり考えていました。

結果としては……

結局11ヶ月入院しました(笑)

入院中はリハビリを続けながら、身体に残された機能を使って生活していく方法を一つずつ覚えていきました。

そしてようやく退院します。

仲間が集まり、法人化へ

退院後、これまで一緒に仕事をしてきたメンバーが集まってくれました。

そして、

「また一緒にやっていこうか」

という話になります。

そこから法人化し、メンバーを社員として迎え、会社として再スタートしました。

事故前から一緒に仕事をしてきたメンバーの一部は、今でも初期メンバーとして会社に残っています。

こうして現在の会社につながっています。

法人化から9年。順調なことばかりではない

法人化してから9年。

もちろん、

「会社を作りました。そこから順調に成長しました。」

なんて話ではありません。

いいこともあれば、悪いことも山ほどありました。

コロナ禍では会社が傾きました。

その後も、仕事が薄くなった時期があります。

仕事が減ってくると、

「この会社、大丈夫なのか?」

と社員が警戒するのも当然です。

「今のうちに辞めた方がいい」

と考える社員が増え、退職ラッシュになったこともあります。

会社を続けるというのは、本当にいろいろあります。

そして現在も、

「もう仕事は完全に安定しています」

なんて、とても言えません。

今でも試行錯誤の途中です。

実務ラボを始めた理由

だからこそ、このサイトを始めました。

私は経営の専門家でもなければ、何でも成功してきた人間でもありません。

失敗もかなりしています。

ただ、18歳から現場に入り、大工、電気通信工事、電気工事、独立、法人経営まで実際に経験してきました。

現場で困ったこともあります。

独立して仕事がなくなったこともあります。

会社経営で苦しい時期も経験しました。

だから、

これから電気工事の世界に入ろうとしている人。

資格を取ろうとしている人。

独立しようか迷っている人。

すでに現場で働いていて、困りごとを調べている人。

そんな人たちに、自分がこれまで経験してきたことが少しでも役に立つなら、発信してみようと思いました。

このサイトで発信していくこと

実務ラボでは、主に以下のような内容を発信していきます。

  • 電気工事の実務や現場で起こるトラブル
  • 電気通信工事の実務
  • 工具・材料・機器について
  • 電気工事に関係する資格
  • 現場で実際に経験した失敗や注意点
  • 独立・開業について
  • 工事会社の経営について

もちろん、私の経験がすべての現場に当てはまるとは限りません。

電気設備は施工条件や設備によって状況が変わりますし、法令・規程・メーカー仕様などの確認が必要になる場合もあります。

そのため実務ラボでは、実体験と一般的な情報をできるだけ区別しながら、「現場を知っている人間だから書ける情報」を残していきたいと考えています。

会社経営についても同じです。

まだ私自身も現在進行形です。

成功談だけを書くつもりもありません。

うまくいったことも、失敗したことも含めて発信します。

これから何かを始めようとしている人の背中を、ほんの少しでも押すことができれば十分です。

そんな「現場の実務を調べる場所」として、実務ラボを育てていきます。