ネットで買った照明、取付だけ電気屋に頼める?持ち込み工事の注意点

ネットで買った照明 取付だけ頼める?

ネットを見ていると、照明器具って結構安く売っています。

欲しい照明の型番を検索して、

「こっちの店の方が安いじゃん!」

なんてことも普通にあります。

だったら商品は自分で安く買って、

「照明の取付だけ電気屋さんにお願いすればいいんじゃない?」

と思いますよね。

これは全然アリです。

実際、弊社でもお客様が購入した照明器具の取付には対応しています。

ただし、一つ知っておいてほしいことがあります。

ネットで商品を安く買えた=最終的な費用も必ず安くなる

とは限りません。

特に問題になるのが、

「取り付けてみたら動かない」

「買った商品が取り付けられない」

「初期不良だった」

というケース。

今回は実際に電気工事をしている側から、ネットで購入した照明の取付だけをお願いするときに、事前に確認しておいてほしいことを紹介します。

目次

ネットで買った照明の取付だけでも頼める?

結論から言えば、

対応してくれる電気工事店はあります。

弊社でも、お客様自身で購入された照明器具の取付は対応しています。

ただし、

「照明なら何でも買って大丈夫!」

という意味ではありません。

照明器具にもいろいろあります。

例えば、天井に引掛シーリングが付いていて、そこへ対応する照明器具を取り付けるだけなら比較的簡単です。

一方で、電線が直接接続されている照明器具もあります。

ほかにも、

  • 既存照明の取付方法
  • 天井側の状態
  • 引掛シーリングの有無
  • 直付け照明かどうか
  • 新たな配線工事が必要か
  • 天井の高さ
  • 器具の大きさや重量

などによって、必要な工事は変わります。

だから、

「ネットで買ったから、あとは付けるだけ」

とは限らないんです。

ネットで購入する照明器具を選んでいる家庭

商品を買う前に今付いている照明を確認しよう

ネットで照明を購入するなら、まず今付いている照明を確認してください。

難しく考える必要はありません。

スマホで写真を撮るだけでもかなり違います。

できれば、

現在の照明全体。

天井との取付部分。

既存照明の型番。

購入予定商品の型番や商品ページ。

このあたりが分かると、施工する側も判断しやすくなります。

そして商品を購入する前に、

「今これが付いているんですが、この照明に交換できますか?」

と施工業者へ聞いてみる。

これが一番確実です。

買った後に、

「これ、付かないですね……」

となるより全然いいです。

持ち込み工事で一番困るのが「付けたけど動かない」

ここからが今回一番伝えたいところです。

例えば、お客様がネットで購入した照明を持っている。

電気屋さんが訪問して取り付ける。

そしてスイッチON。

ネットで購入した照明の取付だけを行う電気工事士

ところが、

「あれ?点かない……」

こうなったとします。

さて、何が原因でしょう?

照明器具本体?

施工方法?

建物側の配線?

スイッチ?

いろいろ考えられます。

もちろん、あからさまに施工不良であれば施工した側の問題です。

そこは施工業者が対応すべきところでしょう。

難しいのは、

「施工なのか、機器なのか、微妙だな……」

というケースです。

取り付けた照明が点灯せず原因を確認する電気工事士

業者が用意した商品と持ち込み商品では対応が変わることがある

ここは一般の方には少し分かりづらいところかもしれません。

施工業者が商品まで用意している場合。

機器側に問題がありそうなら、仕入先へ確認したり、商品の交換について話を進めたりできます。

商品と工事をまとめて依頼しているので、施工業者側でも比較的動きやすい。

ところが、お客様自身がネットショップで購入した商品の場合は違います。

商品を購入したのはお客様。

販売したのはネットショップ。

製造したのはメーカー。

取り付けたのは施工業者。

つまり、

商品と工事の窓口が別々になります。

これが持ち込み工事で注意したいところです。

「初期不良なので新品交換」で終わらないこともある

例えば、取り付けた照明が初期不良だったとします。

購入したネットショップへ問い合わせたところ、

「初期不良なので新品へ交換します」

となった。

よかった。

新品になる。

……なんですが、

ここで一つ問題があります。

今取り付けてある照明、誰が外します?

という話です。

自分で取り外せない器具なら、再び電気屋さんを呼ぶことになります。

一度取り外す。

商品を返送する。

交換品が届く。

そして、

また電気屋さんに来てもらって取り付ける。

最初の取付

不良品の取外し

交換品の再取付

商品自体は無料交換になったとしても、

電気屋さんは最大3回現場へ行くことになります。

商品が無料交換でも工事費まで無料とは限らない

ここは勘違いしやすいところです。

例えば、

「商品は初期不良だったので無料で交換してもらえました!」

となったとしても、それは商品の話です。

取外しや再取付は別の作業です。

交換品が届いて、

「また取り付けてもらえますか?」

となれば、施工業者はもう一度現場へ行きます。

人が移動する。

工具を持っていく。

養生する。

既存器具を外す。

新しい器具を取り付ける。

動作確認する。

当然、時間が掛かります。

そのため、

再訪問や再取付には別途工事費が掛かる場合があります。

最初に工事費を払ったから、その後何回来てもらっても無料というわけではありません。

「取付だけなら安いでしょ?」とは限らない理由

これは以前、防犯カメラの記事でも書きました。

ネットで見ると、防犯カメラ本体は意外と安く買えます。

でも実際に設置するとなれば、

配線する。

ケーブルを用意する。

配管やカバーを用意する。

カメラを取り付ける。

設定する。

人が現場まで移動する。

こういった費用が発生します。

照明も考え方は同じです。

商品価格と工事価格は別物です。

詳しくはこちらの記事でも紹介しています。

防犯カメラの設置費用はなぜ高い?実際の工事例|実務ラボ

持ち込み商品を取り付けない業者がいるのにも理由がある

「じゃあ持ち込みの商品って嫌がられるの?」

と思うかもしれません。

必ずしもそういう話ではありません。

実際、弊社では照明器具については持ち込みでも対応しています。

ただし、弊社では現在、お客様が用意した換気扇やエアコンについて、取付だけの工事は基本的に行っていません。

これも、

「ネットで買った商品だから嫌」

という理由ではありません。

不具合が起きた場合に、

機器の問題なのか、施工の問題なのかを切り分ける必要があるからです。

特にエアコンなどは、

冷えない。

暖まらない。

水が漏れる。

エラーが出る。

動かない。

など、不具合の出方もいろいろあります。

もちろん、持ち込みエアコンの取付に対応している業者もあります。

だから、

持ち込み工事に対応するかどうかは業者によって違う。

ここは購入前に確認してください。

ネットで買うなら「ポチる前」に聞いてほしい

今回一番おすすめしたいのはこれです。

商品を買ってから、

「これ取り付けてもらえますか?」

と業者を探すのではなく、

商品を買う前に施工業者へ確認する。

例えば、

「この照明を買おうと思っているんですが、取付だけお願いできますか?」

これだけでもいいです。

さらに、

  • 現在付いている照明の写真
  • 既存照明の型番
  • 天井との取付部分
  • 購入予定商品の型番
  • 購入予定商品のURL

このあたりを一緒に送る。

施工業者から、

「それなら大丈夫です」

と言われてから購入すれば安心です。

逆に、

「その商品だと今の場所にはそのまま付きませんよ」

と分かれば、購入前に止められます。

数万円の商品を買ってから、

「これ付かないですよ」

と言われるよりいいですよね(笑)

安く買ったつもりが高くならないように

ネットで商品を安く購入すること自体は、全然悪いことではありません。

同じ型番の商品なら、

「少しでも安く買いたい」

と思うのは普通です。

ただし、

本体価格だけで判断しないこと。

取付工事はいくらなのか。

追加材料は必要なのか。

今の設備へそのまま付くのか。

持ち込みでも施工してもらえるのか。

初期不良だった場合は誰が対応するのか。

取外しや再取付になったら追加費用はいくらなのか。

ここまで確認して、

最終的にいくら掛かるのか

で考えた方がいいと思います。

商品を3,000円安く買えても、不具合で取外しと再取付が発生して工事費が余計に掛かったら、

「あれ?結局高くなってない?」

なんてこともあり得ます。

ネット購入した照明の取付でよくある質問

ネットで買った照明の取付だけでも電気屋さんに頼めますか?

対応している電気工事店はあります。

ただし、持ち込み商品の取付を受け付けていない業者もあるため、購入前に確認するのがおすすめです。

照明は自分で交換できますか?

引掛シーリングなどに対応していて、一般の方でも取り付けられる照明器具はあります。

一方、電線を直接接続するような作業など、電気工事士の資格が必要になる工事もあります。

分からない場合は無理に取り外さず、電気工事店へ相談してください。

持ち込み照明が初期不良だったら工事費も返金されますか?

商品と工事は別になる場合があります。

商品が初期不良として無料交換になっても、取り外しや交換品の再取付については別途工事費が発生する可能性があります。

依頼する施工業者へ事前に確認してください。

商品を買う前に何を電気屋さんへ送ればいい?

最低でも、

現在付いている照明の写真と、購入予定商品の型番または商品ページがあると話がスムーズです。

可能なら既存照明の型番や天井との取付部分も撮影しておくと、より判断しやすくなります。

まとめ|照明は「買ってから」ではなく「買う前」に相談

ネットで買った照明の取付だけを電気屋さんへお願いすることはできます。

ただし、すべての電気工事店が持ち込み工事に対応しているわけではありません。

そして持ち込みの場合、

商品が取り付けられない。

追加工事が必要になる。

商品が初期不良だった。

一度取り外す。

交換品をもう一度取り付ける。

ということもあります。

だから一番簡単なのは、

商品を買う前に取り付けてもらう業者へ確認すること。

「これ買おうと思ってるんですけど、付けられます?」

まずはこれだけでOKです。

できれば写真と型番も一緒に送る。

ネットで安く買えるメリットは上手に使う。

その一方で、取付費や万が一の再工事まで考える。

「安く買えた!」で終わりではなく、実際に使える状態になるまでの総額で考える。

これが持ち込み工事で失敗しない一番のポイントだと思います。

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この記事を書いた人

実務ラボ|電気工事の現場人のアバター 実務ラボ|電気工事の現場人 電気・電気通信工事の現場経験者/会社経営

18歳から建設業界で現場を経験。大工を経て、23歳から電気通信・電気工事の世界へ。NTT関連の集合住宅工事、光回線の引込工事、CATV、テナント電気工事、全国規模のLED切替工事など、さまざまな現場に携わってきました。30歳で独立し、現在は電気・電気通信工事に関わる会社を経営しています。実務ラボでは、現場で実際に経験してきたことをもとに、電気工事・電気通信工事・工具・資格・独立・会社経営について発信しています。

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